◇ 還暦ダイバー 海の体験−４ マブールの海 ◇
シンデレラウミウシ
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| カクレクマノミ | ハナミノカサゴ | アカフチリュウグウウミウシ | ||
◇ マブール ◇
- ボルネオ島は南西の約３／４がインドネジア領、北東側の約１／４がマレーシア領でサバ州（北側）とサラワク州（南側）に別れている。サバ州の中に小さな王国「ブルネイ」がある。
- マブールはサバ州の東外れで、セレベス海に浮かぶ小島である。近くにカパライ、シパダンの２島があり、南洋の海独特の生き物やセレベス海を回遊する生き物と出会えるDivingのメッカで、世界中から多くのDiverが訪れる人気の海である。
- 日本からの交通は若干不便である。サバ州の州都であるコタキナバルへは隔日に定期便が飛んでいるが、他の日はクアランプール経由となる。コタキナバルから国内線に乗り継いで、タワウまで（約５０分）行き、更にタワウから約１時間ドライブをして島の東外れのセンポルセーナまで行く。最後は高速艇に約３０分乗り、やっとマブール島に着く。
- 【体験談】 タワウからセンポルナまで車で移動中に、女性から「トイレに寄りたい」との希望が出た。運転手さんがドライブインらしきお店に止めてくれて、何人かがトイレに入ってスグに女性達の「わー」とか「キャー」との大きな声。何事か？と思いましたが、私も入ってスグに理由が解りました。イスラム教の国なので、トイレにはペーパーらしき物は一切無く、「水瓶」が置いてあるのみ。イスラム教の国も外国人が立ち寄る場所はそれなりの準備がされているようですが、田舎は全く対応無し。以降、イスラム教の国を訪れた時は、常に「トイレは大丈夫か？」、「ティシュは持っているか？」のチェックが必要になりました。
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| コタキナバル迄行く | 国内線に乗り継いでタワウへ | シパダンウォータービッレジ | ||
【レガッタ・レパ・センポルナ】
- ２００６年４月に訪れた折りの帰途、SIPADAN-WATER-VILLGEの日本人ガイド（女性）の案内で、フェスティバルを見学する機会を得ました。 この地方の沿岸：諸島部に住む「パジャウ族」の伝統的な帆船が集まるお祭でした。先ず、案内された席が「王族か部族長」らしき方の横位置で、周りから好奇の目が注がれました。 美しく装飾が施された帆船が次々に登場、レガッタの上で太鼓や他楽器の演奏をバックに着飾った男女が踊りを披露、貴賓席に向かって挨拶する為、最高の席での見学となりました。 カヤックレースやボートによる「海上綱引き」も見学させて頂きました。イスラム教の女性に間近で接するのは始めての体験、滅多に無い機会なので女性の服装をそれとなく、 「観察」して気が付いた事が一つ。ヒジャブ（スカーフ）の「留め具」に違いがあり、個人のオシャレ、趣味の表現か形や色、デザインの多さに感心しました。 地味な感じのイスラムの服装にも、工夫がある事を学びました。写真を撮れなかったのが残念でした。
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| 祭の案内看板 | 貴 賓 席 | 飾られた船の登場 | ||
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| 飾られた船が次々に | 伝統的な民族舞踏か？ | 艶やかな踊り船が行く | ||
【シパダン・ウォーター・ビレッジ】
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| ビレッジの遠景 | マブールへ来た証拠写真 | ビレッジ内の風景 | ||
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| 島との連絡橋 | 島側の浅瀬 | コテッジの下も身近に魚 | 桟橋下にもハナミノカサゴ | |||
【海中と出遭った生き物達】
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| セレベス海を行く | 小魚が群れている | 大海原！ 人魚姫一人何を想う | ||
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| カタハタ | ハリセンボン | ハリセンボン：怒るとこの姿 | ||
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| ヒメハナギンチャク | タテジマキンチャクダイの幼魚 | タテジマキンチャクダイの成魚 | ||
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| ムレハタタテダイ | ヨスジフエダイ | ウミヅキチョウチョウウオ | ||
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| ハナグロチョウチョウウオ | ナンヨウツバメウオ | ガーデンイール（チンアナゴ） | ||
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| ジョーフィッシュ（雄が卵を育成） | オイランヨウジ | 亀の背に張り付いたコバンザメ | ||
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| ハナヒゲウツボ | 珊瑚に群れるキンギョハナダイ | フタスジスズメダイ | ||
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| ミナミハコフグ | クダゴンベ | ハナイカ | ||
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| ハタタテハゼ | ニチリンダテハゼ | クロユリハゼ | ||
【クマノミ】
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| カクレクマノミ | イソギンチャクがクマノミの住み家 | セジロクマノミ | ||
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| スパーインチークアネモネフィッシュ（イソギンチャクの毒に護られている | ハシナガチョウチョウウオ | |||
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| クマノミ | トウアカクマノミ | カニと密談中のトウアカクマノミ | ||
【ウミウシ】
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- Ｄｉｖｉｎｇを始めて、大きい魚、可愛い魚、カラフルな魚と珍しい生き物に沢山出遭いましたが、私が一番驚いたのは下記中央の写真の「アカフチリュウグウウミウシ」でした。こんな姿をした生き物が海にいるとは想像もしておりませんでした。
- ウミウシは「海の宝石」と表されることもあるようで、世界中で何千種類もいるそうです。
- ウミウシを分類学的に簡潔、正確に分類するのは難しいとされていますが、私が受けた勉強会では「後鰓類：裸鰓目」と説明がありました。端的に表現すれば、「巻き貝の貝殻が退化し、鰓が裸で外に出ている」生き物となります。
- 海洋生物のご研究に熱心であられた昭和天皇様の著書に「相模湾産後鰓類図譜（昭和２４年・監修：馬場菊太郎）」があります。昭和天皇様が葉山御用邸近くの「鮫島」で見つけられ「サメジマオトメウミウシ」と陛下が命名されたウミウシがいます。残念ながら私は出遭った事がありません。
- ウミウシは「雌雄同体」で、繁殖期に何匹かが集まる生態のようです。そんな事も知らない頃に、シンデレラウミウシが何匹も集まっている写真を「地球の海：写真コンテスト」にキャプション「シンデレラの舞踏会」と題して応募致しました。入選をして、サンシャインに展示をして頂きました。写真とキャプションを見た方から「子孫を残すための神聖な場所を、舞踏会とは何だ！」とのご指摘を受け、自分の無知さも学びました。
ウミウシの代表的な姿 アカフチリュウグウウミウシ 題名：シンデレラの舞踏会
【マブールで出遭ったウミウシ】
シンデレラウミウシ カグヤヒメウミウシ ダイアナウミウシ
アカフチリュウグウウミウシの正面 シライトウミウシ ノトドリスセレナエ
カンナツノザウミヤウシ コンペイトウウミウシ アオスジリュウグウウミウシ
ソライロイボウミウシ シラナミウミウシ タマゴウミウシ
サラサウミウシ アンナウミウシ キイロウミウシ
オトヒメウミウシ サキシマミノウミウシ ハナガサウミウシ:大きさ３０ｃｍ 【シパダン島】
マブールとシパダンの海底断面図 シパダン島 桟橋：監視員の入域審査所
- シパダン島は死火山の上に珊瑚礁で出来た島で、周囲が１．２Ｋｍ程の小島ですが、周りは６００ｍを越すドロップオフになっている。セレベス海を回遊する魚の群に出会える島として、ダイバーに人気がある。
- 島はマブールから１０Ｋｍ強、ボートで小一時間の位置にある。私が訪れた１回目（２００５年３月）〜２回目（２００６年4月）は島の上陸に何の制限もありませんでした。小さな島、無人島で建物は全く無い島であった。
- ３回目に訪れた時（２００９年5月）にはマレーシアの「海亀保護地」に指定されていた。監視員（軍隊の模様）がテントを張って常駐していて、海域の管理をするようになっており、島近辺への入域が一日に「１００名以下」に制限されていた。
- 島には宿泊施設は在りませんので、前日中に周辺のリゾートから、翌日の入島希望を申し出てもらい、１００名に達した時点で、受付終了になっていました。島に近づいたり、入島には桟橋で申請リストをもとに本人確認と「サイン」を求められていました。
- 最近は、一日当り入島制限が「１２０名」に増やされ、入島税４０リンギット（約１，２００円）が課られているとの事です。
島に向かう・右の二人はロシア人 島の周りはウミガメがいっぱい 無人島にはこんな生き物もいる
ウミガメと泳ぐ コバンザメが腹に二匹 岩場もウミガメの休み所
バラクーダの群がやって来ました 大きな群です、何匹くらいるでしょうか？
カンムリブダイの群 【ギンガメアジの群に何度も出遭った】
海一面アジの群が押し寄せる 人間が襲われている感じ 楽しいねー 最高！！